棚の在庫管理は商品をお客様のもとへスムーズにトラブルなくお届けする上でとても重要な作業になります。また、適切な在庫管理をすることで作業時間の節約や顧客満足度向上が期待できます。そこで、今回は棚の在庫管理について具体的な管理方法や適切な管理をする上でのポイントなどについて詳しく紹介します。
目次
在庫管理を適切に行う3つのメリット
販売機会の損失を防げる
適切な在庫管理ができていないと在庫切れが発生してしまいます。需要が高い商品があるのにも関わらず、適切な在庫管理ができていないがために多くの顧客に商品を提供することができないという事態は大きな損失につながります。
そのため、適切に在庫管理を行うことで在庫切れによる販売機会損失を防ぐことができます。
在庫の散在を防げる
在庫管理を適切に行う上での重要なポイントとして「特定のものを特定の場所に置く」ことが挙げられます。
このポイントをしっかりと守らなければ在庫の管理場所が分からなくなり在庫の散在が起こります。そうなると、特定の在庫を探すのに無駄な時間を費やしたり、劣化してしまう商品がでてきたりするリスクがあります。これを防ぐためにも適切な在庫管理をすることが重要です。
顧客満足度向上につながる
適切な在庫管理が行えていないと在庫が切れているのにも関わらず注文を受け付けてしまい、注文が入っても在庫の管理場所を把握できていないがためにお客様のもとに商品が届くのが遅れてしまうなどの問題が発生してしまいます。
このような事態にならないように適切な在庫管理を行うことでお客様に商品をスムーズにお届けでき、顧客満足度向上につながります。
在庫管理ができていないことで起こる3つの問題
余剰在庫が発生する
適切な在庫管理が行えておらず在庫が散在している状態だと在庫の数量の把握が難しくなります。そうなると在庫を余分に仕入れてしまった場合余剰在庫が発生してしまい、会社のキャッシュフローが悪化して大きな損失が生じてしまいます。
多くの時間を無駄にする
適切な在庫管理ができていないことで在庫が散在してしまってると、注文を受けた商品を多くの在庫の中から探し出すことが困難になります。注文を受けた度に在庫を毎回探し回っていれば長期的にみて多くの時間を無駄にしてしまいます。
在庫の紛失が起こる
在庫管理が適切に行えていないと在庫を紛失しやすくなります。在庫を紛失してしまうと商品を仕入れたコストが無駄になりキャッシュの損失につながります。
また、最悪の場合お客様から注文を受けたのにも関わらず在庫の紛失によって発送できないという事態にもつながってしまいます。
2種類の棚管理方式
在庫管理を棚で効率的に行う上でよく活用される2つの方法について紹介していきます。具体的には「固定ロケーション」と「フリーロケーション」です。それぞれ特徴が違うためそれぞれを良く理解して活用していくことが大切です。
固定ロケーション
固定ロケーションとは、同じ商品を常に同じ場所に保管する方法です。それぞれの商品を決められた場所に常に保管するため場所を覚えてしまえばすぐに探したい商品を見つけることができます。
しかし、ある特定の商品の在庫が少なくなったり、なくなったりしても一つの場所に特定の商品以外は置くことができないため、スペースを無駄に多く取ってしまうなどのデメリットもあります。
フリーロケーション
フリーロケーションとは商品の保管場所が固定されておらず、空いている場所に在庫を置いていく方法です。この方式は固定ロケーションと比較して保管スペースを有効活用できるのが大きな強みです。
しかし、商品の場所を特定するのにシステムを導入してバーコード管理する必要があるのでコストがかかってしまう恐れがあります。
以上のことから2つの方式はそれぞれ特徴が異なってくるので管理する商品に合わせた方式を活用していくことが重要です。
適切な棚の在庫管理を行う上でのポイント
色を付けて管理する
在庫品の経年劣化を防ぐために「先入れ先出し」を徹底していく必要があります。この時に古い在庫品と新しい在庫品をきちんと区別するために管理場所に色別に表示を設けたりすることで、瞬時に区別をつけることができます。
整理・整頓・清掃を行う
在庫管理において整理・整頓・清掃はとても重要です。これをしっかりと行うことでいつ入荷した商品なのかやどこにいくつおいてあるかなどを把握することが可能になり、適切なタイミングで販売をすることができます。
固定ロケーションとフリーロケーションを併用する
固定ロケーションとフリーロケーションの2つの棚管理方式を併用することも在庫管理をする上でのポイントとなります。
具体的には固定ロケーションとして管理する部分とフリーロケーションとして管理する部分を分けます。固定ロケーション棚には特定の在庫品を置き、フリーロケーション棚にはそれ以外の在庫品を置きます。
あまり扱うことがない在庫品がある場合にはフリーロケーションで管理することがコツです。
適切な棚の在庫管理を行うための5ステップ
①棚管理方式を決める
まず、初めに棚管理方式を決めることが重要です。先ほど棚管理方式で説明した「固定ロケーション」と「フリーロケーション」のどちらを利用するのか考えていきます。
②管理する商品を決める
次に管理する商品を決めていきます。棚で管理できる商品は限られてくるためしっかりと商品を選定していく必要があります。
基本的には棚で管理するものは小さめの商品です。ある程度大きな商品は棚での管理には向いていません。
③棚の大きさ・高さ・段数を決める
次に管理するものが決まったら棚の大きさや高さ、段数を決めていきます。大きさは管理する商品の大きさによって決めていけば良いですが、ここで重要になるのは高さと段数です。
高さについてはあまり高いと商品の出し入れがしづらくなってしまうので、管理が難しくなってしまいます。また、段数もあまりに多くしてしまうと複雑になってしまうので極力少なくすることが重要です。
④棚番号を割り振る
棚管理において棚番号を付けることは必須となります。段ごとに番号を振り、仕切りごとにアルファベットを振っていくなどすぐに商品を探し出せるような分かりやすい棚番号を付けることが重要です。
⑤保管する
あとは先ほど棚在庫管理を行う上でのポイントで説明したことに注意をし、保管をしていくことが重要になります。
おすすめ在庫管理代行サービス3選
mylogi
mylogiは当社アートトレーディングが提供する物流システムです。
物流のプロとして必要な機能が揃っているので、正しい在庫管理や業務改善を可能にしEC運営スタッフをサポートします。mylogiの大きな特徴はフリーロケーション管理が充実していることです。この機能では最後の1点まで在庫がどこにあるか瞬時に分かります。また、出荷の作業は誰が行っても同じクオリティとスピードを実現しています。
コネクトロジ365
コネクトロジ365は、月間30件~600件までの出荷件数に特化したECサイト専門の物流代行サービスです。固定費が0円や送料が全国一律となっており、低価格なサービスとなっているのが特徴です。
EC物流ドットコム
EC物流ドットコムは28年間で2742社のEC物流継続率97%と高い実績があります。高い顧客満足度と多くの取引実績が大きな特徴です。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は棚の在庫管理について管理方法や管理をする上でのポイント、おすすめ在庫管理サービスなどについて詳しく説明してきました。この記事が在庫管理を行う際の参考になれば幸いです。
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