EC運営にはどの受注管理システムがおすすめ?受注管理システムを選ぶ時の比較ポイントは?と気になっていませんか。
結論から言うと、EC運営におすすめの受注管理システムは、以下の9つになります。
・mylogi
・ネクストエンジン
・助ネコ
・TEMPOSTAR
・CROSS MALL
・アシスト店長
・GoQSystem
・まとまるEC店長
・通販する蔵
また受注管理システムを選ぶ時は「①他システムとの連携が可能か」「②コストや自社製品に適しているか」「③システムの操作はしやすいか」「④クラウド型orオンプレミス型か」ということを比較しながら決定するようにしましょう。
この記事では他にも、受注管理システムで利用できる機能や導入のメリット・デメリットまでを徹底解説していきます。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
受注管理システムとは?
ECサイトにおける受注管理システムとは、「注文受付・受注管理・出荷管理における一連の受注管理業務を一元管理、自動化するシステム」です。最大の特徴として、複数のショッピングモールやカートシステムからの受注状況、情報等を一元管理し、自動で処理する点が挙げられます。
お客様情報や注文を受けた商品の関連情報、支払い情報、その他特筆事項(ラッピングの有無)など、受注の際に発生する全ての情報の一元管理を可能にし、それぞれのネットショッピングの専用サイトへのログインを不要にします。
【比較してわかった】ECにおすすめの受注管理システム9選
数多く提供されている受注管理システムを比較した結果、以下のシステムがEC運営におすすめということがわかりました。
・mylogi
・ネクストエンジン
・助ネコ
・TEMPOSTAR
・CROSS MALL
・アシスト店長
・GoQSystem
・まとまるEC店長
・通販する蔵
それぞれ見ていきましょう。
mylogi
・シンプルな画面で簡単操作
・ECに強みを有し、代表的なカートシステムやショッピングモール、一元管理システムなどその他のシステムとの連携が可能
・低コストで、自社に合わせたカスタマイズが可能
◆おすすめポイント
mylogiは、当社アートトレーディングが提供する受注管理システム。EC運営会社による、当事者目線で構築されたシステムのため、EC事業者のかゆい所に手が届く機能がたくさん搭載されています。
まず一番の強みは、受注管理機能の他に倉庫管理機能(WMS)も搭載されていること。そのため、このシステム一つで商品管理から受注、バーコード管理、出荷、在庫管理、出荷、配送までワンストップで管理することが可能です。
もちろん、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、shopify、MakeShopなど複数のモールとのAPI連携が可能。
サポート体制も充実しているので、初めて受注管理システムを導入するという企業様でも安心して利用することができますよ。
◆料金
・mylogi basic
初期費用 無料 月額 ¥15,000
・myloigi standard
初期費用 無料 月額 ¥30,000
\mylogiについてもっと詳しく知りたいなら/
ネクストエンジン
・操作、ログイン履歴を残すことで、複数人での運営でも安心
・WMSや会計ソフトなどその他システム、業界最大数のモールとの連携が可能
・いつでも機能の追加、カスタマイズが可能
◆おすすめポイント
NE株式会社が運営するSaaS型(クラウド型)一元管理システムです。運営者も、自社のECサイト運営を行なっており、当事者目線での豊富なノウハウを提供しています。導入企業は業界最大級の約4万店にのぼります。
◆料金
初期費用 ¥0
月額 ¥10,000~(受注件数により変動
※無料お試し登録完了後、30日間の無料トライアル
助ネコ
・視覚的にわかりやすい管理画面で、誰でも簡単に操作できる
・代表的なショッピングモール、カートシステムとの連携が可能
・はじめてのお客様からリピーターまで、顧客ランクの表示が可能
◆おすすめポイント
株式会社アクアリーフが運営するクラウド型通販管理システムです。受注管理をはじめとし、在庫管理や商品登録などの機能も有しています。手厚いサポート体制や使いやすさに強みをもち、社内での作業の標準化を図ることができます。
◆料金
・受注管理Lite(ビギナー店舗向け)
初期費用 ¥30,000 月額 ¥2,000~
・受注管理Basic(小〜中規模店舗向け)
初期費用 ¥30,000 月額 ¥15,000~
・受注管理Pro2(中〜大規模店舗向け)
初期費用 ¥30,000 月額 ¥95,000~
・助ネコPremium(大規模店舗向け、最上位プラン)
初期費用 別途見積もり 月額費用 別途見積もり(¥150,000~)
※無料お試し登録後、機能制限なしで30日間の無料体験
TEMPOSTAR
・お客さまごとのタグ設定や検索機能で、徹底した顧客管理ができる
・代表的なショッピングモールやカートシステムとの連携が可能。とくに「ヤフオク!」との連携に強み
・システムの新規機能が随時更新、自社に合わせてカスタマイズも可能
◆おすすめポイント
NHN SAVAWAY株式会社が運営する、クラウド型ネットショップ一元管理システムです。運用方法に加え、売上向上に関するサポート体制にも強みを有します。「ヤフオク!」と連携させることができ、入札直後に在庫確保や引当を行うという業界唯一の特徴もあります。
◆料金
初期費用 ¥0
月額 ¥10,000~(商品課金+受注課金)
※無料お試し登録後、即座にすべての機能を30日間無料体験
CROSS MALL
・専属チームによる手厚いサポート体制
・主要モール、カートシステムとの連携が可能
◆おすすめポイント
株式会社アイルが運営する、ECサイトを一元管理するASPソフトです。商品登録や在庫管理、発注、仕入れなど、ECサイト運営で発生する業務全般の管理を行います。受注管理では、1つのインターフェースにてまとめて管理することができます。
◆料金
初期費用 ¥0
月額 ¥5,000~(モール数、商品点数に応じて変動)
※オンラインデモ受付中
アシスト店長
・顧客管理や分析機能、フォローアップ機能で、LTVを最大化
・主要モール、カートシステムに加え、WMSや後払い決済、送り状発行との連携も可能
・豊富なオプション機能あり
◆おすすめポイント
株式会社ネットショップ支援室が運営する、「CRM機能 内蔵型」のクラウド型EC総合プラットホームです。受注管理に強みをもち、受注の仕分けや不正注文の選定などを自動で行います。また、顧客リストの抽出やメールの差し込み文章変更などの機能もあり、「顧客のリピート化」に強みをもちます。
◆料金
初期費用:50,000円
月額費用:25,000円
※無料お試しお問い合わせにて申し込み完了後、15日間無料体験
GoQSystem
・運用に関する豊富なマニュアル、動画を取り揃えている
・主要モール、カートシステムに加え、対応送り状ソフトとの連携も可能
・必要に応じて、受注管理以外の機能と組み合わせ可能
◆おすすめポイント
GoQSystem(ごくーシステム)は、株式会社GoQSystemが運営する、通販業務のクラウド型一元管理システムです。受注管理機能では、自動処理機能に強みを持ちます。また、サポート体制に強みを持ち、システムの初期設定から運用スタートまで専任のスタッフがサポートを行ってくれるため、システムに苦手意識がある方でも安心して利用できます。
◆料金
初期費用 ¥30,000~
月額 ¥15,000~
(その他在庫連携や出荷管理プランなどと併用する場合は、料金に変動あり)
※無料お試しお申し込みにてログインID発行後、すぐに20日間無料体験
まとまるEC店長
・「商品一括編集ボタン」での簡単な操作
・主要モール、カートシステムに対応
・店舗拡張、受注件数の変動に応じた追加料金の発生なし
◆おすすめポイント
株式会社ブランジスタが運営する、ECにおける在庫管理・商品登録・受注管理のクラウド型一元管理システムです。「初期費用、メンテナンス費用、店舗数課金なし・商品数に応じた月極固定費のみ」のシンプルな料金プランが特徴です。
◆料金
初期費用 ¥0
月額 ¥9,800~(商品数により変動)
※無料お試しサービス申し込み後、初月無料で最大1ヶ月利用可能。その後、継続する場合に料金発生。
通販する蔵
・各モール上位店舗様への多数の導入実績
・主要モール、カートシステムやその他物流業務に関連するシステムとの連携可能
(カスタマイズ型のため、要望に応じた他サービスとの連携を行うことができる)
・ヒアリング後、業務に合わせたカスタマイズが可能
◆おすすめポイント
株式会社ソフテルが運営する、クラウド型受注管理・在庫管理ソフトです。
連携システムや出店店舗など、ご要望に合わせたカスタマイズを行うことができます。運用に合わせたカスタマイズを行い、業務手順の変更を行うことなく、無理なく導入を進められるため、比較的大規模のEC事業者様におすすめです
◆料金
初期費用:¥1,500,000~
その他:オプションで追加料金発生(詳しくはお問い合わせにて)
無料お試し:カスタマイズ型のため、お問い合わせにて要確認
受注管理システムの比較ポイント
本章では、自社に合ったシステムを選定する際の4つのポイントをご紹介します。
①他システムとの連携が可能か
②コストや自社製品に適しているか
③システムの操作はしやすいか
④クラウド型orオンプレミス型
他システムとの連携は可能か
受注管理システムは、他のシステムと連携させることで、機能の幅が広がります。
第一に、受注管理システムの他に複数のシステムを利用するとそれぞれ情報の重複や矛盾が起こる可能性が高いですが、システム同士を連携することでデータの一貫性が保たれます。
加えて、手動でのデータの移動や同期の手間が省かれるため、業務の効率が大幅に向上し、作業ミスの削減が可能。さらに、システム間でのスムーズな連携により、リアルタイムでの情報共有が可能となり、各部署やシステム間での最新情報の共有が迅速に行えるようになります。
それでは、受注管理システムは基本的にどんなシステムと連携できることが多いのでしょうか。以下で、紹介していきます。
◆ ECプラットフォームやマーケットプレイス
オンラインでの注文情報を受注管理システムに自動的に取り込みます。これにより、オンラインとオフラインの受注データを一元管理することができ、効率的な受注処理が可能となります。
◆倉庫管理システム
倉庫内の商品の在庫状況、入出庫の管理、配置の最適化などの業務を自動化・効率化するためのシステムです。このシステムを活用することで、正確な在庫管理が可能となり、出荷ミスの削減や作業効率の向上が期待できます。
◆ 配送管理システム
データを基に、配送手配を自動化します。また、配送ステータスの更新やトラッキング情報の共有もスムーズに行えます。
◆ CRM (Customer Relationship Management)システム
顧客情報や商談、見込み客のデータなどを管理します。受注情報とこれらのデータをリンクさせることで、顧客の購入履歴や傾向分析が容易になります。
◆ 経理・会計システム
受注情報から自動的に請求データを生成したり、入金確認と受注データの照合を行います。これにより、経理業務の負荷を軽減し、誤差を防ぐことができます。
◆ 生産管理システム (特に製造業の場合)
受注情報に基づき、生産スケジュールや材料の手配を自動で行います。生産と受注のデータが連動することで、生産効率や納期管理の最適化が図れます。
自社製品に適しているか
業界によって、受注管理における、受注から発送までの一連の流れが異なるため、適した受注管理システムも異なります。そのため、自社の受注管理のフローに適しているか、機能や導入事例などを参考に見極める必要があります。
さらに、導入後に機能の追加や変更可能かどうか、設定した価格や導入目的は満たすかどうかについても確認する必要があるでしょう。
具体的にそれぞれの製品にどのような機能が必要なのか、以下で詳しくご紹介します。
◆ 単品販売の製品
単品販売の製品では、単純な在庫管理機能が求められ、シンプルな出荷・配送管理と顧客データベースの管理が不可欠となります。
◆ 組み合わせ商品やセット商品
組み合わせ商品やセット商品を取り扱っている場合は、バンドルやセット販売の管理が重要で、さらにそれぞれの商品の在庫状況を一元的に把握する機能が求められます。
◆ カスタマイズ可能な製品
カスタマイズ可能な製品を販売している場合、カスタマイズのオプションを管理する機能や製造工程との連携機能、さらに顧客の特別な要求や注文履歴を追跡することが必要となります。
◆ 定期購入やサブスクリプション型の製品
定期購入やサブスクリプション型の製品では、定期的な注文を自動で処理する機能、顧客の購読・解約の管理、そして金額や配送周期の変更を管理する機能が重要です。
◆ 多国籍での販売を行う製品
多国籍で販売を行う製品の場合は、多言語・多通貨対応が不可欠であり、国や地域ごとの税率や送料を設定する機能、さらに輸出入の規制や必要なドキュメントを管理する機能が求められます。
◆ 生鮮品や日用品のような短期間での消費が見込まれる製品
生鮮品や日用品のように短期間で消費される製品を取り扱っているビジネスでは、早期の在庫回転を促進する機能や、賞味期限や消費期限の管理、そして在庫の先入先出(FIFO)管理が不可欠となります。
システムの操作はしやすいか
受注管理業務の要となるシステムを導入する際は、操作方法についても事前に確認するようにしましょう。
操作方法がシンプルであれば、社内でも浸透しやすく、作業を標準化し、人件費削減や物流業務全体の業務効率向上を目指すことができます。
システムによっては、導入を決定する前に、無料お試し期間を設けている場合もあるため、積極的に利用するようにしましょう。
なお、システムの操作性については、以下の内容を確認しておくと安心ですよ。
◆直感的に操作できるか
システムの画面やボタンの配置、デザインが直感的に理解できるかどうかを確認しましょう。わかりやすいUIは、新しいスタッフのトレーニング時間の短縮や誤操作のリスクを減少させる要因となります。
◆カスタマイズ可能性
各企業やビジネスモデルに合わせて、画面の表示項目や処理フローをカスタマイズできるかを確認しましょう。柔軟にカスタマイズ可能なシステムは、ビジネスニーズに合わせた最適な操作環境を実現できます。
◆操作のレスポンス速度
ボタンをクリックした際やデータ入力時のシステムの反応速度を確認しましょう。遅いレスポンスは作業効率の低下をもたらすので、迅速なレスポンスが求められます。
◆ヘルプやサポートの質
システムの操作方法に関するヘルプ機能や、疑問点・トラブル時のサポート体制の充実度を確認しましょう。
◆多言語・多通貨対応
グローバルなビジネス展開をしている、またはこれからしていく予定の企業は、多言語や多通貨に対応したシステムを選択する必要があります。
クラウド型orオンプレミス型
受注管理システムは「クラウド型」もしくは「オンプレミス型」の2種類があります。それぞれの特徴について解説します。
◆クラウド型の受注管理システム
クラウド型は、クラウドベンダーが用意したシステムをネットワーク越しに利用するサービスです。
・ネット環境があれば、PC・タブレット・スマートフォンなどでどこでも操作可能
・導入コストが安い
・導入までにかかる時間が短い
・自社の既存システムや作業フローなどを、導入システムに合わせて変更しなければならない場合もある
・システムのインフラ自体を自社で管理できない
◆オンプレミス型の受注管理システム
オンプレミス型は、自社独自のインフラを構築し、機能を自由にカスタマイズできるサービスです。
・自社のニーズに合わせて自由にカスタマイズ可能
・システムのインフラを自社でも管理することができる
・導入に高いコストや時間がかかる
・自社での運用コストや管理業務が増える
受注管理システムの機能
受注管理では、商品の注文を受けてから、注文内容の確認や入力、在庫確認、出荷指示など様々な業務が発生します。これらの業務を自動化する受注管理システムの主要機能をご紹介します。
機能①注文受付後の出荷指示
商品を受注した際に、注文内容を確認し、出荷管理システムに正確に伝達するなど、出荷指示を行います。複数の販売チャネルの中から、受注したサイトや出荷時の特別対応の有無などの確認を行います。
機能②受注に応じた商品の在庫管理
商品の受注をした際に、在庫確認や各サイトで表示する在庫数の変更も行わなければなりません。受注管理システムでは、商品や在庫の情報を一元管理することができるため、在庫確認や表示する在庫数の変更を瞬時に行います。手作業で行う場合のタイムラグや記入漏れをなくし、販売機会の損出を防ぎます。
機能③確認メールの送信
受注管理業務において、注文を受けた際の「注文確認メール」、支払い方法の指定や支払い後の「払込みに関するメール」「入金確認・支払い完了メール」、商品の出荷が完了した際の「出荷完了メール」など、お客様に対して複数の確認メールを送らなければなりません。受注管理システムでは、これらのメール送信を自動で行うことができます。
機能④他のシステムとの連携
導入するシステムにもよりますが、ほとんどの受注管理システムでは、他の物流システムとの連携が可能です。たとえば、各サイトでの商品の動きを管理する受注管理システムを在庫管理システムや発注管理システムなどと連携させることで、適切な仕入れ数量をみきわめ、在庫回転率の向上を目指すことができます。
また、CRM(customer relationship management)と連携させ、受注した消費者のお客様情報を共有することで、受注商品に付随した必要情報の提供や、該当商品から派生した、他の商品の提案などを行い、顧客の囲い込みを図ることもできます。
受注管理システムを導入する4つのメリット
工数削減によって「時間・ミス・コスト」削減される
受注管理における業務が自動化されることで、工数に加え、作業にかかる時間や人件費を削減することができます。例えば、受注管理業務には注文内容を伝票に書き起こしたり、販売管理システムに入力したりするのに多くの時間を必要とします。そこで、受注管理システムを導入すればこれらの作業が自動的に行われ、結果的に時間や人件費の削減につながります。また、複数の販売チャネル上の情報を統合し、手動による作業を減らすことで、確認漏れやミスなどをなくすことができます。
さらに、データ上での管理になるため、作業のペーパーレス化が進み、消耗品にかけるコストも削減することができます。
リードタイム削減で、顧客満足度が向上する
工数を削減する受注管理システムを利用することで、お客様が商品を注文してから、実際に手元に届くまでの「リードタイム」を短縮することができます。商品が届くまでの「スピード」と「正確さ」が評価に直結するECサイトにおいて、商品到着までの速度を上げ、確認漏れ等を防ぐことは、顧客満足度やECサイト全体の質を高めることにつながります。
在庫引当をリアルタイムで実行できるようになる
受注業務が自動化されることで、それぞれのネットショッピングサイトでの在庫引当をリアルタイムで行うことができ、誤った在庫表示を防ぐことができます。
また、引当に加え、それぞれのサイトでの在庫の動きが見える化し、より的確な数量で在庫発注を行うことも可能になります。
販路拡大と販売機会の創出
ECサイトでの売上向上のためには、販売チャネルを増やすことは効果的な手段となります。しかし、販路拡大に伴い、管理すべき情報や業務も増加します。そこで、複数のサイトの受注業務を一元管理することのできる受注管理システムを導入することで、そのような懸念をせずに、販路拡大、販売機会の創出を見込むことができ、結果的に、EC事業全体の売上向上を目指すことができます。
受注管理システムを導入する2つのデメリット
デメリット①コストがかかる
導入する際の導入コストだけでなく、月額の固定コストもかかります。利用するシステムにもよりますが、月額の固定費は一般的に1万円〜がほとんどです。
そのため、自社のECサイト規模を考慮し、課題を見極め、システム導入が効果的であるか見極める必要があります。
デメリット②顧客との直接のコミュニケーションが減る
確認メール送信を自動で行う受注管理システムを導入することで、作業工数を削減することができると同時に、お客様と直接コミュニケーションをとる機会も減ります。そのため、定期的なメール配信や、購入された商品に基づいた派生商品のご案内等を行い、お客様との関係性構築に積極的に取り組む必要があるでしょう。
受注管理システムを効率的に運用するには?
システムを利用すれば、業務が効率的になりますが、本章で紹介する3つのポイントを意識すれば、さらに時間やミス、作業コストが削減されます。そのポイントとは以下の3つです。
・自社にあったシステムを利用する
・人員配置を見直す
・既存の業務システムとの連携を考える
以下で詳しく解説します。
自社に合ったシステムを利用する
受注管理システムは自社に合ったシステムを選ばないと導入しても効果を発揮しないことがあります。そのため、まずは自社の業務上の課題を見直すことが必要です。
具体的には現状の課題を抽出して受注システムを導入することで、どんな課題を解決するのかなどのシステム導入の目的を明確にすることが重要です。目的を明確にすることで自社に必要なシステムを判別することができ、大きな効果を発揮します。
人員配置を見直す
受注管理システムを導入することで、今まで受注管理に携わっていた人材が不要になります。そこで、不要になった人材を他の業務に当てることでその業務の効率化を図ることができます。
また、必要な人材人数も少なくなることがあるため人件費の削減にもつながります。このように、システム導入後の人材配置を見直すことで他業務の効率化や人件費の削減をすることができます。
既存の業務システムとの連携を考える
受注管理システムを導入する際には既存の業務システムと連携ができるかを確認する必要があります。なぜなら、システム連携のテストでトラブルが発生した場合システムの見直しが必要になるからです。
また、その際に多くの時間やコストが必要になってしまうこともあるため、システムを導入する時には事前に既存のシステムと連携ができるのかを確認しておく必要があります。
受注管理システムの導入事例
A社の成功事例
ここでは受注管理システムを導入したアパレルECを運営しているA社の成功事例を紹介していきます。
◆A社の受注管理システム導入前の状況
A社は急速に成長するアパレルのECサイトを運営していました。しかし、急増する受注に伴い、出荷ミスや在庫の誤差が頻発していました。特にセール時期には、在庫切れにも関わらず注文が確定してしまい、顧客からのクレームが増加していました。
◆導入目的
受注処理の効率化、在庫管理の正確性の向上、ミスの削減、顧客満足度の向上を目的として、受注管理システムの導入を決定しました。
◆導入後の効果
A社が受注管理システムを導入した結果、4つの効果を得ることができました。
1つ目は、受注処理効率の向上に成功。 以前は1日に処理していた受注の数を、システム導入後は3倍の速さで処理することができるようになりました。
2つ目は、在庫誤差を削減することができました。受注管理システムによるリアルタイムの在庫更新が可能となり、在庫誤差が95%減少しました。
3つ目は出荷ミスを80%減少することに成功。これにより、顧客からのクレームや返品が大幅に減少しました。
4つ目は売上の増加です。 在庫管理の正確性が向上し、売り切れることなくスムーズに販売を続けることができ、月間売上が20%増加しました。
B社の成功事例
ここでは、通販食品販売事業を行っているB社の受注管理システム導入事例を見ていきましょう。
◆B社の背景
B社は、オーガニック食品や特産品を中心とした通販食品販売事業を展開しています。多様な商品ラインナップと、季節やイベントに合わせた限定商品の提供で、顧客からの注目は高かったものの、急成長に伴う受注処理や在庫管理の問題が発生していました。
◆導入の目的
受注処理の効率化と迅速化、真正確な在庫管理と品切れのリスクの削減、販売予測の正確化を目的としてシステムの導入を決定しました。
◆導入後の効果
B社の受注管理システム導入後、即座に効果が現れました。
受注から出荷までの時間が半減し、顧客からの満足度も大幅に向上。
在庫管理の精度が向上したことで、品切れが90%減少し、廃棄ロスも70%削減されました。
また、システムが提供するデータ分析により、販売予測の正確度が向上。これにより、季節やイベントごとの生産量や仕入れの最適化が実現され、月間の売上は30%増加しました。
さらに、顧客からの再購入率も20%アップするなど、長期的な顧客ロイヤルティの形成にも寄与しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。受注管理システムを導入することで、業務の自動化を実現し、ミスや作業工程を削減することができます。さらに、気軽に出店店舗数を増やすことができることから、ECサイト拡張を図ることができます。ぜひ参考にしてみてください!
関連記事
・在庫管理システムおすすめ8選!機能や導入メリット、選び方も含めてご紹介!
・物流管理システム26社比較! 型別・専門業種別にご紹介