EC物流において、アウトソーシングを導入するケースは非常に多いです。とくに、EC事業を開始したばかりで、ノウハウが不足していたり、十分な人手を確保できなかったりする場合、外部のプロへの委託は有効な手段であるといえるでしょう。
ただし、「業務をどこまで委託するのか」「自社にノウハウを蓄積できるのか」などの点について、委託先と十分なすり合わせを行うことが必要となります。
そこで今回は物流会社の選び方について解説します。
目次
物流会社の選び方
本章では物流会社を選ぶ際に注目すべき点を4つ紹介します。アウトソーシングならではの着眼点についても解説します。
①自社が抱える課題や導入目的の洗い出し
物流会社といっても、倉庫管理システムや配送管理システム、在庫管理システム、受注管理システムなど、種類の異なるシステムを提供しています。
そのため、大前提として、自社で解決したい課題や導入目的を洗い出すことが必要となります。
ECサイトで多くみられる課題としては、以下が挙げられます。
「CSVの行き来が面倒…」
「商品の品種が多くて、在庫管理が曖昧になってしまっている」
「複数サイトでの在庫引当で、ズレが生じてしまう」
自社で解決したい課題が明らかにし、その機能をもつ物流会社を断定しましょう。
②優先事項の設定<候補の絞り出し>
先に述べたように、物流会社は多岐にわたり、自社に最適な物流会社の選定は容易ではありません。差別化が困難な物流会社選びでは、自社の優先事項を明確にすることで、よりスムーズに、候補となる物流会社を絞りだすことができるでしょう。
考慮すべき代表的なポイントとして、以下が挙げられます。
・連携できる外部システム
・カスタマイズの柔軟性
・オプション機能の充実さ
・システム導入までのスピード
・見積もり〜導入後のサポートの手厚さ
・コスト
③自社に本当にあっているかの見極め<候補の取捨選択>
導入目的、優先事項を選定すると、ある程度候補となる物流会社が絞られてきます。さらに物流会社を厳選するための着眼点は以下の通りです。
・導入実績
・無料お試し期間の有無
導入実績を確認し、検討中の物流会社の信頼性を確認しましょう。とくに、自社のECサイトと類似したケースがあれば、高い効果が期待できるようになるでしょう。
また、後者の無料お試しの有無は、見落としてしまいがちですが、重要なポイントとなります。導入後、社内で物流システムをより浸透しやすくするために、「画面は見やすいか」「操作はシンプルでわかりやすいか」などを検証しましょう。
実際に利用することで、必要または不要な機能を認識し、余分なコストの削減にもつながります。
④立地は最適化されているか
物流会社を選ぶ際は立地も重要な要素です。あまりに不便な場所に立っている物流会社を選んでしまうと入出庫に時間がかかり、業務が効率化されないことがあります。
コスト面と利便性の両軸を踏まえて、立地に不安のない物流会社を選定しましょう。
⑤保管方法に不安はないか
保管方法も確認しておきましょう。商品によって適した環境は異なります。誤った保管方法では、商品が劣化してしまうこともあります。劣化した商品の出荷はお客様とのトラブルにつながります。
そのため物流会社を選定する前に、商品の保管環境を確認しておきましょう。場合によっては、実際に足を運んでチェックすることも有効です。
⑥導入実績の確認
アウトソーシングでは、自社の物流業務を部分的ではありますが、完全に委託することになります。
そのため、検討中の委託会社の導入実績は必ず確認するようにしましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。ECサイトの市場拡大に伴い、EC物流もますます重要視されています。ECサイトに求められる「正確さ」「スピード感」を追求すべく、自社で抱える物流課題を洗い出し、改善に努めましょう。ぜひ参考にしてみてください!
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